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花谷修一
市民のミカタへ
  • ホモサピエンスの証
    人間は虚構を作り上げることができる
  • 国家、通貨、法律、宗教、人権、民主主義、共産主義 全てフィクション ストーリである
138億年前の宇宙の創生から現代までの年表をまず示し20万年前のホモ属誕生から7万年前にホモ・サピエンスが食物連鎖の頂点になぜ立てたのかを示す。
それは認知革命(フィクションを作る能力)によるとし、それから始まる人類の猟採取時代に人間としてのDNAが刷り込まれてきたが、そのDNAを未だ引き継ぎながらも約1万年前に農業革命を起こすとともに「宗教」、「帝国」、「貨幣」という壮大なフィクションを作り上げた。これによって生産力の向上を果たしたが、また一方で多くの災禍をもたらした。
そして400年前の科学革命が、それに尚、拍車をかけ現代の知識革命に至る。
近代の「人間第一主義」「民主主義」「科学万能主義」「自由主義」「共産主義」もフィクション(虚構)ストーり(物語)として紡いできたという視点が面白い。
そしてホモ・サピエンスは神になる寸前であり、そのように歴史の歩を進めてきたが人類の境遇が改善されてきたという証拠はないという。
「私たちはかつてなく強力だが、それほどの力を何に使えば良いか見当もつかない。今までになく無責任になっているようだから、なおさら良くない。物理の法則しか連れ合いがなく、自ら神にのし上がった私たちが責任をとらなければならない相手はいない。その結果、仲間の動物たちや周囲の生態系を悲惨な目に遭わせ、自分自身の快適さや楽しみ以外はほんとんど求めないが、それでも決して満足できないでいる。
自分が何を望んでいるかもわからない、不満で無責任な神々ほど危険なものがあるだろうか?」と結んでいる。
さすが言論界の当代きって人気者の書であり壮大なファンタジーとも言えるが、その視点は面白い。
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ハラリ TEDでのyoutube
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2019/09/20    花谷修一
2
読書メモ 
仏教について
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2019/09/21    花谷修一
資料の引用